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2014.6.8

ヨネックスレディスゴルフトーナメント 最終日

静かな闘志が生んだ静かなガッツポーズ
成田美寿々がプレーオフを制し、今季2勝目を飾る

 2014年度LPGAツアー第14戦『ヨネックスレディスゴルフトーナメント』(賞金総額6,000万円、優勝賞金1,080万円)の最終日が、新潟県長岡市のヨネックスカントリークラブ(6,337ヤード/パー72)で開催された。

 熾烈な優勝争いは、通算8アンダーで並んだ成田美寿々、大山志保、大和笑莉奈の最終組3人によるプレーオフに持ち込まれ、1ホール目でバーディーを奪った成田が今季2勝目を飾った。ホステスプロのアンソンジュ(韓国)は1打差の7アンダーで単独4位に入った。(天候:曇り、気温:22.2℃、風速:1.2メートル)

 勝負は最終組の3人でのプレーオフにもつれこんだ。その1ホール目、成田美寿々の3打目はピン上3mについた。軽いスライスライン。「打った瞬間自分の思ったラインに乗った」ボールはカップにめがけて転がっていった。正しい読みだった。ボールはそのままカップに吸い込まれ、三つ巴の勝負に決着がついた。

 正規の18番ホール、これを決めれば優勝というパーパットを外した。グリーンを囲んでいた大ギャラリーは一斉にどよめいた。誰しもが成田の優勝を想像していたからだ。「面白いくらいにゆるみました。下りのスライスで緩んだら入らないと分かっていたけど、左いっぱいだったので強めはダメだと思っていたら緩んでしまって…」と、プレーオフに突入することになったパッティングの場面を振り返った。

 元賞金女王の大山志保、初優勝を狙う大和笑莉奈とのプレーオフ。プレーオフは昨年の『NEC軽井沢72ゴルフ』以来。勝利が目前で逃げていった悔しさから「しっかりやるぞ」と、気合が入っていた。その傍らでキャディは熱くなっている成田の心情を感じ取ったのだろう。「思い切って楽しんでやれ」。そう、声をかけた。成田は冷静になれた。「本当にリベンジしたかった。ちゃんとバーディーを取りたかった」という熱い思いを胸に秘めながらも…。そして-。その瞬間は訪れた。ボールが入った瞬間、真一文字に唇を噛み締め、ギュッとこぶしを握った。リベンジがかなった瞬間だった。成田の今季2勝目が決まった。

 国内メジャーを取った後、目標を修正した。新たな目標は来年のクラフトナビスコチャンピオンシップに出場すること。つまり、賞金ランキング2位までに入ること。今回の優勝で、賞金ランキングも2位に上がった。しかし、シーズンはまだ序盤。成田の挑戦はまだ始まったばかりだ。


大山志保 (2位タイ:-8)

「残念でしたね。良いところも悪いところもありました。今日は3パット2回がもったいなかったです。でもどちらもしっかり打てていたし、打ちたいころに打てていたので、残念ですが…。ショットはドライバーもアイアンも良かったので、アプローチも。あとはパッティングが決まればもう一段上にいけると思います」。

大和笑莉奈 (2位タイ:-8)
「(プレーオフ最後のパット)真っ直ぐと思いましたが、結構切れましたね。しょうがないです。ずっとバーディーを取ろうとしていましたが、なかなかパッティングが上手くいかなくて、流れを掴めなくて苦しい展開でした。(成田)美寿々ちゃんが(正規18番のパットを)外すと思っていなかったので、終わったと思っていました。初めてのプレーオフでしたが、緊張はしなかったですね。(悔いが残ったところは)パッティングですかね」。

アンソンジュ (4位:-7)
「(一時トップに立ったことは)知っていましたが、気にならならないように。気にしてもいいことないと思ったので。(13番のダブルボギーは)OBが出ちゃって残念です。(ホステスプロとして初の大会を終えて)プレッシャーはかかっていたんですけど、エンジョイゴルフができればと考えたら気持ちも楽だったし、結果もついてきました。優勝したかったけど、したくてできるものでないので、神様がくれるおものだと思っているので、次はこっちに手を挙げてくれると信じています」。

表純子(5位タイ:-6)
「疲れました。10番でティーショットをバンカーに入れたのが痛かったですね。午前中のバーディーは5メートル、4メートル、1メートルが2つとか。後半12番は入ったと思ったのが入らなくて、14番で短いのを外して…。(岡本綾子師匠に)怒られそうですね。(バックナインでスコアを落として)先週もそんな感じだったので、逆にしたいですね」。

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