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2021.6.24

佐久間朱莉が首位をキープ 2位Tに橋添、内田、松本

<Photo:Ken Ishii/Getty Images>

 2020年JLPGA 最終プロテスト(延期日程)第3日が6月24日、茨城県常陸大宮市・静ヒルズカントリークラブ(6,337ヤード/パー72)で行われ、70をマークした佐久間朱莉が通算13アンダーで首位をキープ。通算11アンダー、2位タイは橋添穂(みのり)、内田琴子、松本珠利がつけている。54ホール終了時点で、80位タイまでの82人が第4ラウンドへ進出。競技は72ホールストロークプレー。上位20位タイまでが合格する。
(天候:曇り 気温:19.9℃ 風速:0.6m/s)
《グリーン=スティンプ:11フィート コンパクション:23mm》

 勢いが止まらない。21歳の誕生日、65のハイスコアを叩きだした橋添穂がこの日も好調をキープ。6バーディー、3ボギーの69とスコアで、首位に2打差の2位タイ、通算11アンダーで最終日を迎える。

 キーホールはパー3の8番。第1打を左へ曲げた。ライはバンカーのあごのすぐ上で、しかも足がバンカーという一大ピンチだった。さらに、52度のアプローチも寄せきれない。パーセーブは5メートルもあった。ところが、何事もなかったように涼しい表情でカップイン。冷静沈着だ。となれば、ピンチの後のチャンスだ。9番は第3打を30センチにつける会心のショットで、楽々とバーディー奪取。後半も好調をキープした。

 穂の一文字は「みのり」と読む。4人姉妹の末っ子で、名付けたのは長女-とうかがい驚いた。父はシニアプロの橋添純司。長女は単年登録でプロ活動を行ったことがあるという。次女は現在、プロゴルファーを目指している。シャフトメーカーで働く三女と、父娘4人はゴルフに生きるファミリーだ。昨晩は同行した父と水入らずで、お祝いのディナーを。3人のお姉さんからも、「ハッピー・バースデー。ナイスプレー」とメッセージが届いた。

 「父はもちろん、姉もほめてくれました。ゴルフをはじめてから、家族全員で私をほめて、ほめて伸ばしてくれたと思います」と話している。家族への恩返しは、やはりプロテスト合格-の吉報だ。25日の明け方には、ストロベリームーンが見られる。満月も受験生へエールを送っているようだった。

(プロテスト担当:畑 俊孝)


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