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2021.8.20

絶対王者のプロローグ 稲見萌寧レコードで首位

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGA ツアー2020-21シーズン第38戦『CAT Ladies2021』(賞金総額6,000万円・優勝賞金1,080万円)が8月20日、神奈川県足柄下郡・大箱根カントリークラブ(6,638ヤード/パー72)で開幕した。稲見萌寧がパー72の大会コースレコードを更新。7アンダーで首位スタートを決めた。2打差の5アンダー、2位タイは臼井麗香、吉田優利、沖せいら。賞金ランキング1位の小祝さくらは4アンダー、5位タイからさらなる上位を狙う。
(天候:晴れ時々曇り 気温:26.7℃ 風速:2.6m/s)
《グリーン=スティンプ:11 3/4フィート コンパクション:22.5mm》

 有言実行。やはり手応えがあった。稲見萌寧が8バーディー、1ボギーの65をマーク。7アンダーで好スタートを切った。しかも、パー72の大会コースレコードのおまけまでつけて-。

 「久しぶりに結構、いいスコアが出た。ショットの状態はソコソコでも、パッティングがいい。うまくまとまった」と、いつものように控えめに分析する。そして、レコード更新について、「毎年、カタくて速いグリーンのイメージですけど、今年は長雨の影響で少しやわらかい。でも、とてもきれいな状態でストレスなくプレーができた。ボールの転がりがとてもいい」と説明した。

 直接ではないものの、最善の準備を整えたコーススタッフへ感謝と敬意がきょうのプレーにつながったのだろう。カギとなったのは2番。5メートルのパーセーブをしっかりではたことだ。「序盤、よく耐えることができた。あのパッティングで流れが変わると思いましよ」という。

 勝負師の勘は冴えていた。続く、3番は右手前4メートルのバーディー。13番でアプローチの乱れから唯一のボギーは叩いたものの、チャンスをことごとくモノにする。極め付きは終盤、17、18番の連続バーディー。17番は右手前5メートルだった。勢いに乗って、最終ホールはショットの精度が抜群。残り93ヤードの第3打をPWでのハーフショットで、ピン手前1.5メートルにつけ、バーディーフィニッシュは第2日へのプロローグに違いない。

 「私にとって、毎週の試合が大事。それは変わりません。オリンピックでは夢のような楽しさがあったけど…。それから、大きな収穫といえば、(オリンピック開催の霞ヶ関カンツリー倶楽部は)とてもカタくて速いグリーンでした。素晴らしいコンディションが、私のいい時を思い出すきっかけになりました」。ハッと浮かんだエピソードを言葉にしている。

 今大会開幕前日の会見で、「最初から上位にいなければ」と決意表明。オリンピック後、「絶対王者になることが夢」と語っている。「毎週、ぶっちぎりで優勝したい。大差をつけて勝ち続けたい」と一気に話し、「だって、ハラハラドキドキはしたくないでしょう。夢ですけどね」と締めくくった。

 今大会は、その第一歩ということだろうか。お手並み拝見といこう。

(メディア管理部・中山 亜子)

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