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2015.3.13

2年ぶりの優勝に向け、全美貞がロケットスタート

 2015年度LPGAツアー第2戦『ヨコハマタイヤゴルフトーナメント PRGRレディスカップ』(賞金総額8,000万円、優勝賞金1,440万円)の大会1日目が、高知県香南市の土佐カントリークラブ(6,217ヤード/パー72)で行われた。

 2年ぶりの優勝を狙う全美貞(韓国)が、8バーディー・ノーボギーの64をマークし、首位に立った。3打差の5アンダー、2位タイに菊地絵理香、李知姫(韓国)、上田桃子がつけている。(天候:晴れ、気温:11.6℃、風速:2.9メートル)

 得意なコース、苦手なコース、プロゴルファーが良く口にする言葉だが、今日のこの人のプレーを見ていると、確かにそういうものはあるのだと納得させられる。2年前に優勝を果たした大会から、このコースでオーバーパーを叩いたラウンドは一度も無い。特有の海風がこの日は珍しく鳴りを潜めたとはいえ、難コース土佐カントリークラブで、全美貞が8バーディー・ノーボギーの完璧なゴルフで首位発進を決めた。

 2012年に圧倒的な強さで賞金女王のタイトルを取った全だが、2013年の本大会での優勝以来、2年勝利から遠ざかっている。その要因の一つは昨年負った手首の怪我だ。「去年は怪我で気力も体力も無くなって」と賞金ランキングは自己ワーストの24位に終わっている。「ほぼ治りました」とその手首については問題無いまでに回復したが、今度は右ひざを痛めてしまい、「グリーンでラインを読むときにしゃがむのが痛いです」という状態だという。しかし万全ではないとはいえ、得意なコースでのロケットスタートに「優勝したい思いはモリモリあります」と気持ちはもちろん2年ぶりのそれに向かっている。ちなみに自身の2年前の優勝スコアは9アンダー、昨年の優勝スコアは7アンダー。明日以降の風次第というのはもちろんわきまえているだろうが、得意コースで後続に3打差をつけ、圧倒的優位に立ったということももちろん理解しているだろう。

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