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2015.9.11

2位タイ、原江里菜 もうひとつの顔は棋士

<写真:Chung Sung-Jun/Getty Images>

日本女子プロゴルフ選手権大会 コニカミノルタ杯 パサージュ琴海アイランドゴルフクラブ(長崎県)2日目

 勝負は時の運とは、よくいわれることだ。2番でイーグルを奪い浮上のきっかけをつかんだ原江里菜は第1日、このホールでOBを打ち、ダブルボギーを叩いている。「第2打がちょっと弱いかな、と感じたけど、下りの傾斜で入ってくれました」という。そして、自身が「キーポイント」と話した3番では、ティーショットを左ラフに入れながら、きっちりとパーセーブ。「ショットは1日を通して100点とはいかなかったけど、パッティングの調子は、ここ最近では一番いい。全体の流れや組み立てしだいで(優勝の)チャンスがあると思います」と、淡々と語っている。

 運を引き寄せるためには、常に勝負の世界に身を置くことも重要なファクター。最近、趣味のひとつに加わったのが将棋だ。女子高生棋士・竹俣紅などが話題となっているように、静かなブームが起こっている。「勝負をしたい。勝ちたいです。将棋はとにかくおもしろくて奥が深い」と口調に熱を帯びた。しかし、原はなぜ、将棋を選んだのだろう。「元々、ボードゲームが好きでした。将棋では、使うのは脳だけ。それが魅力ですね。試合の前にはツキを使いたくないから…。だから、将棋がベストです」。現在は、さまざまな定石を勉強中だが、その探究心はますます強くなった。何手も先を読む極意は、本業へもつながることは間違いない。


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