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2017.12.1

高橋恵が通算8アンダーでトップ通過

 2017年LPGAファイナルクォリファイングトーナメント(QT)は、12月1日(金)兵庫県三田市の有馬カンツリー倶楽部(6,439ヤード パー72)にて102名の選手が出場して最終ラウンドが行われた。

 この日は気温が上がらず、寒い一日となり、前日のように好スコアがあまり出ず、様相を変えた。その中で高橋恵が3アンダー69で回り、通算8アンダーとしてトップ通過を果たした。前日首位タイだった松森彩夏が1アンダー71で回り、同じ通算8アンダーとしたが、同スコアの場合は最終日のスコアがいいほうが上位のため、2位となった。

 高橋恵は、今シーズンは平均パット数が1.9326で93位と「ずっとパットに苦しんでいた。去年のように手が震えるようなことはなかったが」、「1メートルに寄せてもナイスではなかった」というくらい短いパットは入らなかった。次第にショットやアプローチでも少しでも寄せなければという気持ちが働き、負担になりショットの調子まで狂い出した。

 そこでパットのグリップの握り方を変えてから事態は好転した。「普通くらいには入るようになり」ショットやアプローチでも気持ちに余裕ができて、楽に打てるようになった。このファイナルQTでは、前日までの「3日間でオーバーパーは打っていないし、通算でもアンダーパーだった。60台でも回れて自信になりました」と笑顔が戻ってきた。

 彼女は2010年に13歳でステップ・アップ・ツアーで優勝し、一躍注目を集める存在となったが、その後は故障もあってなかなか思うような成績を残せなかった。昨年プロ入り後はLPGA新人戦 加賀電子カップに優勝し、今季の活躍が期待されていた。それだけに今シーズンは35試合に出場し、25試合が予選落ち。賞金ランキング97位は不本意なシーズンとなってしまった。

 しかし、このQTの成績で来年のツアー前半出場権(第1回リランキングまで)を獲得した。「来年は今年と同じことを繰り返さないようにしないといけない。アプローチ、パットを磨いてもっとピンに寄せられるようにしたい」と抱負を語った。「私、追い詰められるといいみたいです」と崖っぷちの状況からのカムバックだ。来年は「リランキングまでに前半からガンガン飛ばさないと」とこの勢いのまま、来年のツアーでの活躍を期待したい。

なお、前日首位タイだった有村智恵は、この日73で通算6アンダーで8位、ルーキーの小祝さくらが通算5アンダーで9位、松田鈴英が通算2アンダーで18位、勝みなみが通算1アンダーで26位、三浦桃香は通算イーブンパーで34位だった。賞金シードを失った原江里菜は通算3オーバーで50位、藤田光里は通算6オーバーで66位、そしてアンシネは通算7オーバーで71位に終わった。


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