スタンレーレディスゴルフトーナメント　2日目

“ここまで来たら、やるしかない！”
服部真夕が完全優勝へ王手

　2013年度LPGAツアー第29戦『スタンレーレディスゴルフトーナメント』の2日目が、静岡県裾野市の東名カントリークラブ（6,540ヤード／パー72）で行われ、前日首位の服部真夕が5バーディー・4ボギーでスコアを1つ伸ばし、首位を守った。1打差の2位には横峯さくら。2打差の3位タイには吉田弓美子ら5選手が続いている。（天候：晴れ、気温：30.2℃、風速：5.7メートル）。

　この日は5つのバーディーを奪った服部真夕だが、「下りのパットを残してしまったのもあるけど、ちょっとボギーが多すぎたかな」と4つのボギーには反省しきり。それでも「後半で落として明日を迎えたくなかったので、16、18番のバーディーは大きな意味があると思います」と何とか首位を守り、ほっとした様子。今シーズンはなかなか上位争いに絡めていないが、昨年6月以来の優勝がようやく見えてきた。「ここまで来たら、やるしかない。下位の選手のスコアが伸びなかったのはチャンスですし、最終日はしっかりとスコアを伸ばしていかないといけない」と自らにプレッシャーをかけ、背水の陣で最終日に臨む。

　強風で各選手が苦しむコンディションのなか、4つスコアを伸ばし、首位と1打差の2位に浮上した横峯さくら。「パッティングでもったいないのがありましたけど、思ったところには打てていました。ショットもよく付いていたと思います」とこの日のラウンドを振り返った。「昨日は上位のレベルが高いなと思っていて、今日も伸ばすと思ったのですが…」と予想外の上位陣の伸び悩みに驚きを隠せないが、首位と1打差の絶好の位置に「狙いたいです！」と優勝を意識するコメント。賞金女王争いで首位を走る森田理香子に少しでも近づくためにも、このチャンスをものにしたい。

　今シーズン3勝を挙げている吉田弓美子がジワリと順位を上げてきた。今週から使っているという新ドライバーの効果もあって、飛距離が10ヤード以上アップ。この日は503ヤードの8番ロングホールで、セカンドショットが残り175ヤード。有り余る飛距離を生かしてバーディーチャンスを演出した。首位とは2打差の好位置に「優勝圏内にいることはゴルファー冥利に尽きます」といつも通り、謙虚な一言。それでも「18番は1回もバーディーが取れていないですし、プレーオフだけは避けたいですね」と混戦は避けたいところ。一気にスコアを伸ばして、ぶっちぎりで優勝を飾りたい。

大城さつき （3位タイ：-6）
「今日はドライバーもアイアンも右にしか行きませんでした。朝の練習場の時から右にしか飛ばなくて、今日はアプローチで凌ごうと…。スコアを落とすこともなかったですし、いつもならズルズルいってしまうところを抑えられたので良かったのかなと思います。優勝はしたいですが、意識し過ぎるとパットでパンチが入ってしまうので、ベスト10を狙うつもりでいきます」。

野村敏京 （3位タイ：-6）
「昨日よりパットが良かったですね。このコースは昨年もそうですが、OUTはスコアが出るんですよね。“やさしい”と思っているわけではないんですが、なぜですかね（笑）（上位は混戦、接戦ですが）優勝はしたいですが、優勝したい気持ちが強いと頭も爆発してしまうので、今日みたいに楽しくプレーしたいです」。

テレサ・ルー （3位タイ：-6）
「（強い風は？）昨日と同じくらい吹いていましたね。グリーン上で風がくるくる回っていたので、どういう風が吹いているのか注意しました。ティーショットよりもセカンドショットのときの風の読みが重要でしたね。（良い位置につけていますが？）今日と同じくらい普通のプレーができれば優勝できると思います。優勝したいです！」。

姜秀衍 （3位タイ：-6）
「昨日に引き続き、今日もショットとパットと良かったですが、12番のダブルボギーがその後のプレーにも響いてしまいました。（好位置で最終日を迎えますが？）いろいろなことを頑張ってしまうとミスにもつながるので、自分自身のプレーに徹して頑張っていきたいです」。

森田理香子 （8位タイ：-5）
「（今日は）悪いながらも回って来られたと思います。最後でパットを修正できて、連続バーディーで終われたのは良かったです。トップとの差は少しありますが、明日はスコアを出していきたいです。（パットが良くなった要因は？）ずっと違和感があったのですが、状態が良かった時のことを思い出しながら打てたのが良かったです」。