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2019.11.3

申ジエ、18番で披露した勝利の執念

<Photo:Chung Sung-Jun/Getty Images>

樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント 武蔵丘ゴルフコース(埼玉県)最終日

 簡単には勝たせない。申ジエは最後まで鈴木愛へプレッシャーをかけ続けた。最終18番。第2打がバンカーへ。これも勝負をかけたからだ。「ピンの位置から考えれば、グリーン近くまでボールを運びたい。ここ一番では、チャレンジャーにならなければならない」。

 ところが、打球はバンカーのあご近くだった。第3打はバンカーから出すことができない。思わず、天を仰いだ。だが、深呼吸をして気持ちを切り替えると、第4打はピン2メートルにつけるスーパーショット。パーセーブで、ホールアウトする。優勝には手が届かなかった。「単独2位で、終えることができた。よかったです」と笑顔で総括。実力者健在をアピールした。

 ただし、少しだけ5番のボギーを悔やんだ。「あのボギーは痛い。でも、ものは考えようです。あのパッティングのおかげで、現在のレベルを痛感。もう一度、新鮮な気持ちでプレーすることができた」という。

 そして、「調子が上がってきた。シーズンの残り試合が楽しみになった。賞金女王のタイトル獲得のため、全力でプレーします」。賞金ランキング2位・渋野日向子には約1500万円差とアドバンテージを広げた。史上初の日・米・韓の女王奪取へ視界は良好だ。

(メディア管理部・宮崎 善秀)

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